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Re: 少し気になっていること 投稿者:DA 投稿日:2022/05/28(Sat) 15:31 home No.610

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本来ならこの掲示板ではなく、コラムで書く事なのですが…。失礼します。

現在1番人気のダノンベルーガの母父Tizwayについて。

日本の競走馬の99.9%はサラブレッドの3代祖の内、ダーレーアラビアンの直仔です。

ダノンベルーガの「母父」はゴドルフィンアラビアンの系統で
In Rialityの流れを組む(Tiznow⇒Tizway)異例の血脈です。
この血は日本においては極端なスピード強化の役割を果たします。
父系としてはカルストンライトオやリトルゲルダを産んでいます。

今まで母父に位置する産駒はほとんどいませんでした。
母父としてどのような威力を発揮するのか。もしくは足りないのか。
G1における実証実験だと考えています。

ちなみにコマンドラインも母父がこの系統。
姉のトレデマンドは成績が振るわず。

なぜ注目しているのかというと、ノーザンファームがこの流れを組む母の導入に力を入れているからです。
2020年産駒、2021年産駒を血統検索していて、同系統の繁殖牝馬がかなりの数いることを知りました。
下河辺牧場をはじめとする日高地方の牧場もかなりの頭数の同系の繁殖牝馬を導入しています。
これが吉と出るのか、凶と出るのか。楽しみにしています。

種牡馬も戦国時代、繁殖牝馬も多様化、競走馬の血統に対する考え方も進化を求められている気がします。


Re: 少し気になっていること 投稿者:RIN 投稿日:2022/05/28(Sat) 21:04 No.613

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DAさん。

その流れを組む母をノーザン筆頭に導入しているということは
やはり日本の高速馬場に対応出来る馬造りというものがあるのでしょうか?

血統は本当に難しいですね。

ダノンベルーガは父劣性期に当たり、近い父方に優先先祖がいないことから
簡単に言うと父似ではなく母方の血、つまりスピード特性を受け継いでいるように思います。
実績を見てもタフな中山より東京が合うことは確か。
東京なら2400もこなしてしまうかも知れませんが
血統的には2000までのような気がします。

とは言っても血統を考察しても、情報とデーターを駆使しても
だいたい上手くいかないのが自分(笑)
それでも魅力ある競馬。
明日のダービー仕事で見れませんが楽しみにしたいと思います。

気になってることが凡人(自分です(^^;)とは違うなーと感じました。
興味深い話題を書いてくださってありがとうございます!!


Re: 少し気になっていること 投稿者:DA 投稿日:2022/05/29(Sun) 19:39 home No.615

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> RINさん

興味を示していただき、ありがとうございます。

ノーザンファームを中心に米国繁殖牝馬を積極的に導入していますが、2つ理由があると思います。

①馬場の高速化が進み、種牡馬だけではなく、母馬からもスピードを受け継ぐ必要がある。
 RINさんのおっしゃる通りです。

②アメリカの競馬体系の問題なのですが、米国馬は早熟性を求められる。
 アメリカの3冠は過酷です。
 ケンタッキーダービー⇒中2週:ベルモントS⇒中1週:ブリークネスS。
 3冠レースに挑む前に、馬を完成させて、ダート中距離を走る体力をつけなければなりません。
 その早熟性を繁殖牝馬に求めて、米国繁殖牝馬を多く輸入しているのだと思います。

>ダノンベルーガは父劣性期に当たり、近い父方に優先先祖がいないことから
>簡単に言うと父似ではなく母方の血、つまりスピード特性を受け継いでいるように思います。

仰る通りだと思います。
ハーツクライ産駒(ドゥデュース)がマイルG1を勝つなんて、隔世の感です。

私が頭を悩ませているのは、
ダノンベルーガのスピード要素が母父によるものなのか(実績なし)、
祖母父によるものなのか(実績多数)という点です。


馬場の高速化とダービー馬の母の産国をまとめました。

2001:ジャングルポケット(母米国型)
2002:タニノギムレット(母欧州型仏)
2003:ネオユニバース(母欧州型英)
2004:キングカメハメハ(母欧州型)
2005:ディープインパクト(母父欧州型愛)
2006:メイショウサムソン(母日本型、父オペラハウス欧州型英)
2007:ウオッカ(母米国型)
2008:ディープスカイ(母欧州型英)
---東京競馬場改修工事(エクイターフ導入)
2009:ロジユニヴァース(母欧州型英)
2010:エイシンフラッシュ(母欧州型独)
2011:オルフェーヴル(母日本型)
2012:ディープブリランテ(母米国型)
2013:キズナ(母米国型)
2014:ワンアンドオンリー(母米国型)
2015:ドゥラメンテ(母日本型)
2016:マカヒキ(母米国型)
2017:レイデオロ(母米国型)
2018:ワグネリアン(母米国型)
2019:ロジャーバローズ(母欧州型)※極端な先行
2020:コトレイル(母米国型)
2021:シャフリヤール(母米国型)
2022:ドウデュース(母米国型)


母型の米国血統とは具体的に、
・Storm Cat系、Danzig系、Vice Regent系を中心としたノーザンダンサー系
・Unbridled's Songを代表格にファピアノ、ゴーンウェスト、シーキングザゴールド等、ミスプロ系
・ここ数年で一番G1活躍馬を輩出しているA.P.Indy系(シャフリヤール、ドゥデュース、グランアレグリア等)
と、ここまでは日本でも父系として走っているんですよね。

ダノンベルーガの母父のTiznowのIn Reality系統は、日本実績がないんです。
ウォーニングやディクタットが種牡馬として上がるのですが、両馬とも欧州からの輸入馬。
アメリカ産のIn Reality系が、母父として日本でスピードを発揮するのか、そこが知りたいのです。
希少な血なので、そう多くはないのですが、産駒の完成度も気になるところです。

ちなみに、このIn Reality系を母父に持つ、ダノンベルーガ・コマンドライン・(私の指名した)トレデマンド、
共通しているのは、POG本でかなりの好素材として取り上げられている事です。
私の予想ですが、2歳3月の時点で、早熟性が他馬と比べて極めて高いのだと思います。

後は、G1で勝てるような産駒を輩出するのかどうか…といった点は、今後も検証しながらという事になりそうです。

RINさん、語らせていただき、ありがとうございました。
そして他の方々には、長文失礼いたしました。


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